【女性のメンタル】心が疲れたときには「超自我」を少し緩めてみる

最近、なんだか疲れてしまい、やる気が起きなくて困っています

業務効率化の推進、ITツールの導入、採用難による人で不足など私たちを取り巻く社会の変化により、働く女性の「心の疲れ」が増加しているようです。とくに、責任感が強い人、頑張り屋の人は、無意識に自分に厳しくなりがちなので、人より疲れやすくなります。

今回は、精神科医・心理学者ジークムント・フロイトの理論をもとに、心が疲れたときの「チェック方法」と「対策」をご紹介したいと思います。

3つの心のバランスが崩れると問題が起きる

フロイトの説によると、人間の心は3つに分類できるそうです。この3つのバランスが崩れたとき、心身に問題が起きるといわれています。

その3つが、こちら。

  1. 無意識
  2. 超自我
  3. 自我

無意識は、快楽が基本。欲求や感情など動物的な本能。
超自我は、道徳が基本。親や周りから教えられたしつけ。
自我は、現実が基本。

「無意識からの欲求」と「超自我からの自己規制」の間で、その場に適応できるよう現実的な判断を下す部分になります。

この「3つの心」の関係を図で表すと、以下のような感じになります。

分かりやすく例えてみると、

無意識さん:「今日は会社に行きたくないなぁ・・・」
超自我さん:「周りに迷惑をかけるから、行くべきだよ!」
自我さん:「会社には行くけど、残業はせず定時で帰ろう」

こんな感じです。

最終的に、自我が、相反する両極端な考えの間に立って、バランスをとった判断を下している、ということなんですね。

では、この理論をもとに、心が疲れやすい人の傾向を見てみると、大きく2つの要因あるようです。

1つめは、「超自我」が強すぎる場合。
自分を甘やかしてはいけない、完璧にこなさなければならない、という思いが強く、完璧主義者に陥りがちな人。親から厳しくしつけられた人に多いそうです。この場合は、超自我の「自己規制」的な考えを少し緩めた妥協点を見つけるようにしてみましょう。

もう1つは、「自我」が弱い、育っていない場合。
この場合は、「無意識」と「超自我」の板挟みになり、適切な判断ができなくなり、脳を疲れさせてしまいます。父母のどちらかに厳しく、あるいは甘やかして、育てられたと人に多いそうです。適切な判断ができない、ということは、悩んでいる時間が長いため、脳が疲れてしまいます。このような人は、自分に厳しすぎず、甘すぎない、ちょうどよい着地点を見つけるとよいですね。

「最近、疲れて、やる気が落ちたなぁ」

と感じている人は、自分の心の中にある「3つのバランス」が偏っていないか、超自我が強くなりすぎていないか、自我が弱りすぎていないかをチェックし、それぞれ緩めたり、強めたり、意識的に対処してみてくださいね。

この記事が、心が疲れてしまった人にとって少しでも参考になればうれしいです^^

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!